こころパン

私は口からのパンだけでは生きられない。心にもパンが欲しい。

1944年8月4日

「【主】をほめ歌え。主はすばらしいことをされた。これを、 全世界に知らせよ。」旧約聖書イザヤ書12章5節)
 
アンネ・フランクの日記は、1944年8月1日で終わっています。
そして、ちょうど73年前の今日1994年8月4日、アンネとその家族8人はゲシュタポドイツ国家秘密警察)によって捕らえられました。一家アウシュビッツに送られ、その後マルゴーとアンネの姉妹はベルゲン=ベンゼル強制収容所に移され、翌年、2〜3月に亡くなりました。唯一生き残ったのは父親一人だけでした。
アンネの日記」は彼女の13から15歳にかけての出来事が書かれています。当時のユダヤ人迫害下における<隠れ家>での生活はもとより、多感な年頃の好き嫌い、親に対する嫌悪感と愛情、怒りなどが書かれています。
アンネが殺されたのは、間違いなくナチズムの罪によるものです。それは間違いありません。同時に、人間の人種差別と残忍さは、かくも恐ろしい虐殺を組織的に行うのです。
神がこの少女を通して何をなそうとされたのか、私にはわかりません。
しかし、その犠牲となった少女の日記は、協力者によって保管され、生還した父親に引き渡され、世界中の人々に読み継がれるものとなったのです。
 
この夏休み、ぜひとも読んでください。
(読む場合には、必ず「増補新訂版」を読むこと。)
 
※参考:アンネ・フランク著、深町眞理子訳『アンネの日記ー増補新訂版』文藝春秋社、2003年

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