こころパン

聖書と、たわむれる時。

映画「ビリギャル」、空回りする「家族愛」を機能させるもの。

生徒を「クズ」と呼ぶ学校の教師。
長男だけに期待をかけて、長女を「落ちこぼれ」と呼ぶ父親
長女へ豊かな愛情をささげるものの、どのように立ち直らせればいいのか、その術を全く持たない母親。
長女を復活させたのは、友達でもなく、母親でもなく、ましてや学校の教師でもなく、一人の塾教師だった。
 
その塾講師、熱血漢というようなタイプではない。
彼は、破壊的にやる気のない子からやる気を引き出すというノウハウを持つ。
そのノウハウは、基礎学力をつけ慶應義塾大学に合格率50%にまで持っていく過程の中で、映画全体にちりばめられる。必見。
 
一度歪んでしまった子の心は、親の愛情ではどうにもならない時がある。
子は親の愛を求め、親は子からの信頼を求める。
でも、実際は互いに憎しみと不信感が増幅していく。
 
そのような時、第三者の力を借りることを恥としない。
家族も「罪」に振り回されて自力再生ができない時があって当然だ。
だけど、誰もが高い費用をかけて塾講師につけることはできない。
だから、子どもはなるべく広い世界、広くて適切な人間関係の中に置いてあげたほうがいい。
 
父親は私にそっくりだった。すべての発端はやはり父親だ。
昔、私もこんなにひどいことをしていたのだと涙が出た。
その時、超教派のSスタッフたちが助けてくれた。
今あるのは彼らのおかげだと思う。
 
有村架純は、可愛さとやさぐれ感をあわせ持つ。
愛を注がれないとダメだが、注がれっぱなしだと暴走するタイプの女子をよく演じている。
おじさん視点で言えば、慶応よりも早稲田といったタイプだと思うのだが。
牧師、教師必見。